看護師
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在宅医療を支える専門・認定看護師の知 【訪問看護ステーション編】

「最後まで自分らしく生きたい」その願いを在宅の場で支えるうえで、質の高い医療は欠かせません。在宅の領域でサービスを展開するCUCホスピスとソフィアメディは、専門・認定看護師の知見を活かした教育体制で、スタッフのスキルアップと質の高い医療の提供を後押ししています。第一線で活躍するソフィアメディの看護師に焦点を当て、専門性を高める教育についてお伝えします。

在宅医療を支える専門・認定看護師の知
【訪問看護ステーション編】

ひとりの専門知識を誰もが使える知恵に変える

中重度の利用者様の居宅訪問看護を主に行うソフィアメディ。質の高いケアを提供するうえで中心的な役割を担うのが、社内に在籍する30名の専門・認定看護師です。彼ら・彼女らは通常の訪問業務に加え、OJTや勉強会などを通して知識の共有に努めています。

 

嚥下機能が低下した方に対し、摂食・嚥下機能の評価や口腔ケア、食事方法の指導などを通して支援をする「摂食嚥下障害看護認定看護師」の古内義史さんもそのひとり。都内のステーションに勤務しながら、摂食嚥下の知識を広めています。

 

「在宅では食事の自由度が高い分、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。しかし、通常の看護教育で摂食嚥下を深く学ぶ機会は少ないため、知識を伝える必要性を感じています」

 

古内さんがこの分野に関心を持ったのは、前職の急性期病院での経験でした。経鼻栄養だったものの「口から食事を食べたい」と願う患者様に貢献したいと考えたのが、資格取得のきっかけとなりました。ソフィアメディへの入社後は、勉強会やOJTに加え、嚥下評価などの指針となるフローチャートを作成。個人のスキルに依存せず、誰もが安全な食事支援を行える仕組みを築きました。日々看護師に指導を行うなかで、古内さんには「知識を伝える意義」を実感した出来事があります。

 

「病院で『食事は難しい』と言われていた終末期の利用者様がいらっしゃいました。でも、ご本人やご家族はまだ食事を望んでいました」そこでステーションの看護師とリハビリ職が連携し、古内さんが共有した知識を生かしながらチーム一丸で嚥下評価や訓練、身体リハビリ、栄養指導を重ねました。

 

「結果、ムース状のお寿司を召し上がっていただき、ご家族は涙を流して喜んでくださいました。みんなが知識を活用し、細やかなケアを実践してくれたおかげです」
 

この経験を通し、古内さんは教育に携わる意義を改めて実感しました。「どんな状態にあっても『好きなものを食べたい』という想いは消えません。その願いを支え、患者様の人生の選択肢を広げられる人材をひとりでも多く育てることで、地域医療の未来に貢献したいです」

古内 義史(こないよしふみ) ソフィアメディ株式会社 ソフィアメディ訪問看護ステーションつつじヶ丘 摂食嚥下障害認定看護師
古内 義史(こないよしふみ) ソフィアメディ株式会社 ソフィアメディ訪問看護ステーションつつじヶ丘 摂食嚥下障害認定看護師