病院の役割は治療だけではない
2025年春にシンガポールで開催された、高齢者ケアをテーマに据えた国際アワード「Elderly Care Innovation Award」。このアワードで掛川東病院が注力する地域のつながりをつくり、お互いを支え合う取り組みが病院部門で優秀賞、総合部門で特別賞を受賞しました。およそ6年間にわたりこの活動を積極的に主導してきたのが、院長を務める宮地紘樹さんです。
「これから地域の病院が持続可能な形で存続するためには、治療を中心とした従来の役割を果たすだけではなく、地域住民の健康づくり、働くスタッフの人づくり、そして地域との協働によるまちづくり、この3つの取り組みが不可欠だと考えています。就任当初は、これらの活動の意義を理解してもらうことに苦心していた時期もありました。しかし地域との協働が進むにつれ、また今年は世界的なアワードを受賞したことを機に、私たちの取り組みに対する理解が広がっていると感じています。」
2013年頃から医師として訪問診療に取り組んできた宮地さんは、以前からソーシャルキャピタル(社会関係資本)を活用した地域医療システムの構築を模索してきたといいます。掛川東病院に着任して以降は、地域住民の生活を総合的に支える「コミュニティ・ホスピタル」としての役割を果たすべく、行政や民間企業とも連携して数多くのプロジェクトを立ち上げ、運営しています。








