需要急増に応え、1年9カ月で全国7拠点に拡大
「2030年までに訪日外国人旅行客6,000万人」という日本政府の目標は順調に推移しており、2025年の上半期の時点ですでに訪日外国人数は2,000万人を超えています。日本各地の観光地は世界中からの旅行者でにぎわっています。観光庁によると、滞在中に医療機関を受診するケースは約1~2%。一方で、訪日中に医療を必要とする海外の方々の受け入れ実績がある国内の医療機関は約半数にとどまっています※3。
※3 医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査 結果報告書70P
元東京消防庁の救急救命士であり現・CUC 国際診療事業部リーダーの加藤太紀さんは、消防庁勤務時代から訪日外国人を取り巻く医療課題を目の当たりにしてきました。
「言語や文化の違い、未収金リスクへの不安から受け入れをためらう医療機関も少なくありません。そのためホテルなど観光業に携わる方々が訪日外国人でケガや病気のある方の受け入れ先を探してもなかなか決まらない。その結果、軽症の訪日外国人に対し、本来必要のない救急車の出動が繰り返され、真に救急車を必要とする重症の方に医療が届かない恐れがあります。旅行先やビジネスなどで日本滞在中に傷病を負った際も、訪日外国人の方々が安心して受診できる一次救急の仕組みが必要だと考えました。」
加藤さんの危機感は多くの医療現場の問題意識と重なり、2023年7月に東京・春山記念病院の医師とともに国際診療をゼロから立ち上げスタートしました。急 増 す るインバウンド受診者の需要に応える形で、本事業は観光地を中心に急速に拡大。2024年8月に京都、9月に日本橋、10月に小田原、12月に札幌、そして2025年4月には大阪と那覇へ。わずか1年9か月余りで全国7拠点の体制へと広がり、2024年度の累計患者数は1,578名にのぼりました。









